133 うつ病から双極性障害へと診断が変わったときのこと
転院して、双極性障害という診断が出て、3ヶ月が経った。もちろん処方薬も変わった。
それまでは抗うつ薬、抗不安薬、眠剤をのんでた(ミルタザピン、トリプタノール、セルシン、フルニトラゼパム)。
でも、これらは気分に効いて落ち着いてきたかと思うと、再び落ち込みや焦燥感でいっぱいになる、というサイクルを繰り返し、薬の量はどんどん増えていった。
薬が増えるたび、主治医に対して、本当にその種類の薬が必要か、その量が必要か、確認した。
薬を飲んでも飲まなくても、落ち込む時は落ち込むし、元気な時は元気だと伝えたが、薬が調整されることはなかった。
いつも、薬については「この方が楽になれると思うよ」
当時の主治医は優しい人だった。前回の診察以降どんな風に過ごしたか、いつも細かく聞いて、メモを取りながら「うんうん、」とよく話を聞いてくれた。「それは辛かったね」「それはよかったね」
必ず言うことは「焦っちゃダメだからね、ゆっくりね、」
私はこの人が好きだったけど、かなり年配の人だった。
転院して、新しい主治医に「気分に波があり、振り回されていて困っている」と伝えた。すると、すぐに「鬱ではなく双極性」と思ったようで、他に思い当たることを質問してきた。私の診断は容易なものだったのだと思う。若い先生だった。
私がそれまで飲んでいた抗うつ薬というものは、双極性障害の人が飲むと躁鬱の波を乱してしまうことがあると、教えてもらった。私も飲んでいた三冠系とよばれる古いタイプの抗うつ薬は、特に激しく波を乱してしまう事があるようだった。
「双極性のお薬に、変えましょう」
「リチウムというお薬が、気分の波を抑えてくれる」
電池かよ、と思った。笑
珍しいのかもしれないけれど、私の双極性障害としての投薬は、リチウム200mgという低容量でスタートした。
しばらくはリチウム200mgと、デエビゴという新薬の眠剤で過ごした。
リチウムは、飲んだからといって特に気分の変化を感じることはなかった。
デエビゴは、初めて飲んだ日は気を失うように寝た。以前飲んでいたことがある眠剤でベルソムラというものがあった。デエビゴは、その進化版だと薬剤師さんに教えてもらった。
診察の時に、
「リチウムは増えますか?」と聞いたところ、
「必要があれば増えることもあるけれど、効果があれば、基本はこのままでいきましょう」
とのことだった。
ただ、エビリファイという向精神薬が、これまた低容量にて服薬になった。0.5mg。
私が気分が落ち込む時のきっかけとして「フラッシュバック」があると指摘されたから。
誰かと会話している時や、テレビを見ているときなどに、昔の「怖い何か」が突然に蘇るような感覚になることが頻繁にあり、そのようなことをきっかけに落ち込む、と言う話をしたところ「それはフラッシュバックしていますね」とのことだった。
エビリファイ0.5mgも、飲んだからといってすぐ気分が変わることはなかったです。ただ、後から気がつくと、会話やテレビなどで「ハッ」として「怖い何か」が思い出されることは明らかに減っていて。しんどい思いはほとんどしなくなっていました。
フラッシュバックって、本当にあるんだ…
しかも薬で消えてるし…
不思議な感じでした。
しばらくたって、彼とのやりとりの中でとてつもなくイラつくことが一度あって、そうなるとおかしくなってきて、酷くしんどい思いをしました。その時リチウムを増やしましょうと言われて、200から400に変わりました。
その後激しい怒りはありません。
あとは、抗不安薬とロキソニンについて、ネットでは飲まない方がいいと書いてあるのをみたことがありますが、主治医によると飲んでも構わないとのことでした。リチウムが、少ないし、まだ大丈夫だと。
ちなみに、血液検査してません。容量少ないから大丈夫だそうです。
双極性障害の診断が出てから3ヶ月
最終的に、
リチウム400mg
エビリファイ0.5mg
こんな感じで処方薬は落ち着きました。
これと同時に生活も落ち着いています。
初めの頃は、主治医いわく「低め安定」な精神状態だったようで、時の如くどちらかと言えば低め(うつ気味)な状態で、気分の波がおさまり、そこで安定してしまっていました。
リチウムが400になった頃から、フラットな状態(普通の気分)で過ごせているように思います。
私の気分は基本、普通か鬱状態で、躁の時はほとんどないです。でも、今はフラットで過ごせているので、このまま過ごせるなら、辛くないなと思います。