135🌞絶望からの出口を見つけた。
リチウムを飲み始めてからどんな感じだったかのメモ。
双極性障害の診断を受けてリチウム200mgが処方されたとき
私の場合、それまで服用していた抗うつ薬の漸減はせず、ほとんどスパッとリチウムに切り替わったため、当初はリチウムの効果よりも抗うつ薬の離脱症状が目立った。
でも数ヶ月もすれば、、、
気がつけば、、、
ほんの少しのきっかけで気分が落ち込むと言ったことはなくなり、元気が出るわけではないが安定した精神状態で過ごすことができていた。
それまでは、テレビを見たり、彼と会話をしたり、人の言動を見聞きしたりすることで、それが引き金となって気分がざわつきとんでもなく落ちてしまうことがよくあった。
双極性障害なのに抗うつ薬を飲んでいたことと、
フラッシュバックがあったことが、
私の情緒面に激しく悪影響を与えていたことがわかり、
フラッシュバックにも薬が出て、
ますます調子は楽になった。
リチウムを飲み始めておおよそ3ヶ月、決して楽しいとは言えなくとも、低め安定(鬱気味だが安定)した生活を送ることができていて、私は嬉しくて涙が出るような思いで過ごしていた。
その頃、いつもなら流せるようなことが異常に引っかかり、激しく怒りを覚えると言う出来事があった。
頭に来すぎて、テーブルの上にあるもの全部をそこらじゅうに投げつけた…
そのことを医師に話すと、リチウムが増えて、200mgから400mgになった。
その時のことは忘れない。
400mgになってから、明らかに気分の変化が見られた。
「普通」
気分が「普通」になった。
200mgのときは、「低め安定」だったのが、
400mgになって明らかに「普通安定」に変化した。
おそらく私にはリチウム400mgが適正な容量だったのだと思う。
それ以来薬が増えることはなく、頓服で出ている眠剤は次第にほとんど使う必要がなくなっていき、抗不安薬においては全く飲まなくなった。
それまで、私はいつだって絶望の淵にいた。
何事も、全てのことは、暗く澱んで見えていた。
いつ、全てを終わりにしようか、、、
そんな考えが常に頭の片隅にあるままに生きていた。
リチウム400mgで私は救われた。
あの悲しい気持ちは、病気のせいだったのだと
改めてよくわかった。
あれが私の真意なら、薬でこんなに変わるなんてことはないはずだから。
あの時、死ななくてよかった。
1人の人に愛されて過ごすかけがえのない日々を
もし私が死んでいたならば
こんな風に噛み締めることはなかった。
数少なくとも大切に思い思われる友人と
楽しく笑って過ごすこともできなかった。
そんな日が来るなんて思いもしなかった。
今では、あの悲しい気持ちで過ごした日々が
嘘のようにさえ感じるようになってきた。
あの時のことは「悲しい気持ち」などという
簡単な言葉では言い表すことはできない。
今を、今生きていることを、ここにいることを、
大切に、噛み締めて、ただ過ごす。
それは、「幸せ」だと、感じる。
絶望の中にいる時、こんな風に思える日が来るだなんて思わなかった。今となっては、生きていてよかったと、ただそれだけを思う。
主治医と、紹介をしてくれたカウンセラーに、感謝している。
そして誰より、いつもそばにいて支えてくれた彼には、心の底からありがとう、と思う。感謝をしてもしきれない。
彼と過ごす毎日は、何にも変えられない。
今になってやっとわかる。病気に目隠しされていた。
これからは、自分のことばかりではなく、彼への感謝の思いと愛情で、2人で過ごしていくのだと心に刻んだ。