10🦋その7 私の生い立ち・人生 〜情緒不安定〜
28歳4月、転落の始まり
4月半ばに再び喧嘩が起こる。
この喧嘩の発端は勘違いによるものだったが、この喧嘩をきっかけに、情緒不安、抑うつ状態、自殺企図、アダルトチルドレン(AC)の自覚、婚約者との別れと発展していく。
人生最大の修羅場? だ…(^_^;)
なかなか重たい思い出である。
4月は、のんびり過ごそうと思った。元々は職場の経営者の言動に嫌気がさして転職をする予定でいたが、婚約してから、彼と話した結果、彼の意向もあり正社員でなくパートで働くことにしたため転職活動はしなかった。5月の連休明けに新しくパートを始めるつもりでいた。
前々から困ってはいたが、彼はちっとも生活費や結婚費用の計算をしない。
もしかしたら1人でやってるかもしれないと思い尋ねてみても、やはり何も考えていなかった。
なぜ分かったかと言うと、例えば。
一カ月に2人でいくらかかるか計算をしたいと言い話しを持ちかけたが、何度やんわり持ちかけてもあまり話しに乗ってこない。
いい加減まずいだろと思い、はっきり話しを持ちかけた。すると…
「それは実際住んでみないと分からないんだし、一緒になってからでいいんじゃないかなあ(^^)」
…これは。信じられん。また破産したいのかこの人は、しかも妻帯者として!? と言うのが私の心境である。
光熱費や食費はある程度予想はつく。彼は自営業(両親の小さな会社)のため税金の算出法が変わってくるが調べればある程度わかる。
一緒に住まなくてもある程度計算できるわけだ。
しかし、彼は金の計算はしないし、私は婚約してしばらく経っても彼の収入を教えてもらったことがなかった。元の額がわからないのでそもそも私だけでは計算できないのだ。
とりあえずは彼の収入と2人分の出費を計算し、そこから足りない分を踏まえて私のパートの希望収入額を算出するのが妥当だろう。
しかし彼は、何も考えていない…。
びっくりする。
そんなんだから、債務整理するような事態になったんじゃないですかと正直思う。
…不安でたまらなくなった。婚約したんだ、どうにかしないと…。
彼が過去に金の失敗をしていることは、ある種トラウマのようになっているかもしれない、焦らせるような言い方にならないよう気をつけよう、そう考えていたが、結局は、気を使ってやんわりと言うのはやめた。
はっきり聞いた。
「いくらもらってるんですか? パートを決めるのにも困ってるんですけど!!パート始める前に5月になっちゃうよ!」
ようやく重い腰を上げた。彼はことの大きさに気づいたのか何なのか、半笑いで収入を私に伝え、計算を始めた。
「俺の収入だけでもやっていけそうだね!」
しかし…
残念ながら彼は家賃を入れずに計算してた…。
どこまで頼りないんだこの人は…。
足りてないよ…。
話を詰めれば詰めるほど、安心するどころかますます不安になるばかりだった。
俺はお小遣い制でいいからあとは自由につかって! と言われていたが、あなたの収入だけでは自由なお金どころかお小遣いさえありませんよ…、足りてないんです…。
それに、あとは自由に…って言うのは何ですか、金の勘定は俺はやらないから君がやっといてくれ! そう言う意味ですか…
あなたは、私が正社員で働くと生活のメインが仕事になっちゃうから、パートがいいと思うと言ってましたけど、収入少ないの、分かってますか…
パートに決めたのは私の意向もあった。お家のこと、ちゃんとしながら正規で働く自信なかったから。でも、生活のためならもちろん正規で働きますよ…。転職活動しなかったこと、間違えたかなって、後悔してた。
このことにより、ただの不安から、次第に情緒不安定になってしまった。
情緒不安定になってしまってからは、毎日泣いていた。食欲もない。しまいには何も考えていないときでさえ勝手に泣き出してしまうようになった。
もはや、結婚を承諾したことも後悔し始めていた。
でも、もう婚約したのだ。周りの人に助言をもらいながら、私がしっかりする他ない。
6人の友達に、1人ずつ直接会って結婚の報告をすることにしていたが、もはや、結婚の明るい報告というより、こんな事態になって困っているという悩み相談になっていた。
6人とも、「えー…」「うーん…」という感じだった。そりゃそうだ(^_^;)
ますます不安定になっていった。
私の人生8 〜抑うつ状態〜へ続く