57🌸おとうと。
昨日、弟と二人で話しました。
毒親について。…初めて。
弟は7歳離れていて、家族の中では唯一男で(父はいない)、何となく、家では特別な存在になっていました。
◆まだ幼い男の子。守られる存在。
姉である私は勝手に、ミニ母気分でした。幼い頃、両親が離婚する前。母は深夜まで仕事て家におらず、父もなかなか帰ってこないので、私が夜ご飯を作って食べさせて、お風呂や歯磨きをさせて、寝かせて。
彼はまだ、幼い弟でした。
現在私が毒母との関係悪化により実家脱出計画を立てる中、弟にどう話していいか迷っていました。話してはいけないのではないかとも思えました。
弟は私のような扱いを受けずに育ったので、母が毒親だったと知ったら戸惑うのではないか……。
弟は母との仲が悪いわけではないのに、私との関係を話すことでギクシャクするんじゃないか……。
毒親だなんて受け止められなくて逆に「姉はおかしいから俺が母を守らなければ!」なんて母に傾倒すれば、母からは間違いなく依存の対象にされる。今までの私の、身代わりになってしまう。とすれば弟は生活を、人生を、母に取り込まれるんじゃないか……。
こんなことを考えていたので、言おうかどうか迷っていました。
◆もう子どもじゃない
弟のことについて、このところずっと、上のように考えるのは、私が(他の家族=母と祖母も同じだけど)弟をいつまでも子供扱いしているということなのではないだろうか、そう感じていました。
弟はもう成人しました。もう子どもじゃない。善悪の判断くらい、自分でつくはずです。
昨日、話そうと決め、弟と話をしました。
◆「共感できちゃったしね」
弟に相談したいと持ち掛けると、すぐに出てきてくれました。個室のあるお店に昼食を食べに行きました。
話した内容は、現在家を出たいと考えていること、元婚約者とのこと、死にたかった時のこと、子どもの頃の母のこと、毒親とのこれからについて。自分の心境を含めてたくさん話しました。
弟はやはり、母との間にわだかまりは無いようでした。ただ、私と同じように小さい頃につねられたり、家から締め出されたりはしていて、嫌だったとは言っていました。弟からしてみればそれだけで毒親にはならないけれど、私がされてきたことを聞くと「言われてみれば確かにそういうところがある」と言っていました。私が母から性的な話をされてきていることを知るとドン引きしていました。笑
こんなことを話しながらも、不穏な空気になることはなく、普通に話を聞いてくれました。そして弟は「そんな状況じゃ家にいられないよね」と共感を示してくれました。
親が毒親であると知ったら弟がどうなるか心配していたことは、「姉弟だけど、それぞれの親子関係であって別物と考えればいいんじゃない」というようなことを言ってくれました。私のせいで弟がどうなるとか考えなくていいと。
「認知の歪み」に対しても、「そんなに考えすぎないほうがいい」と言ってくれました。「夏目漱石が『肩が凝る』という言葉を作った時、途端に人々の肩が凝り出したんだって」と。
家を出たいのだけれど、不動産屋では保証人の関係で話が進まないことに関して、「とりあえず色々あたってみたほうがいいんじゃない?」と言ってくれました。保証人になってもらえそうです。
これから家を出ることに対してどうしたらよいか、一緒に考えてくれました。弟は、母や父とのことは、年齢や育った環境の違いがあるので姉弟でも違うと思っていたが、それでも母に対することは「共感できちゃったしね」と言って笑っていました。
話してよかったです。
本当に、弟はもう子どもじゃない。
味方になってもらえる身内ができたことに、嬉しさと感謝でいっぱいです。
もしかしたら、私の方から壁を作っていたのでしょうね。こんなに身近に頼りになる人がいたのに。
「弟を信頼することにしよう」なんて、失礼でした。立派な大人です。頼りになる人です。