適応障害・うつ病・双極性障害2型の記録、アダルトチルドレン。(旧,本当の自分 〜脱・AC〜)

28歳で発症。アダルトチルドレン・適応障害・うつ病・双極性障害2型、診断を受けた時の記録や、体験談を書いています。性格習慣病。アダルトチルドレン(AC)を克服しようと奮闘する人のブログ。

8🦋 その5 私の生い立ち・人生 〜恋愛〜

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27歳、就職して4年目。
新しく知り合った男性とお付き合いをした。この人との関係を機に、自身がアダルトチルドレン(AC)であることに気がつくこととなるのである。
人生の転機だった…。

 

それまでも何度か男性とお付き合いをしたが、ほんの数ヶ月ほどで別れてしまっていた。価値観が合わなすぎて辛くなるのだ。相手がだらしなくつまらない男に見える。…私の完璧主義は、恋愛となると相手を許さないのだ。

 

このとき付き合い始めたお相手は、とても優しくとてもいい人だった。今思えば、よく言えばお人好し、悪く言えば私に何でもかんでも合わせてばかりの優柔不断な人だった。でもよくわかっていなかったので、ひたすらに “優しい!穏やかでいい人!!大好き!!” といった感じだった。


職場で4年目になってすぐの5月、かねてより不信感を抱いていた園の経営者が脱税をしていたことを知った。本人から聞いたのだ。とんでもないと思った。

 

こんな、バカな人間の元でなんて働いてられるか。同じ空気を吸っているなんて反吐が出る。辞めよう、違う職場で働こう。

 

年度末には退職することを決意した。脱税の額がいくらなのかは知らない。関係ない。脱税だなんていうことが、どうしてもどうしても、許せないのだ。

 

いくら、私が拾ってもらった立場だと言っても。拾われたことをあれほど感謝していたことも、関係ないのだ。

 

ここにも完璧主義が出ていると思う。規則や道徳などにかなり執着してしまうため、許せないのだ。

 

この、違法行為が許せないが為に転職を決意するという行動は、本当に完璧主義者の思考に関係があるのか、私にはよく分からない。誰でもそう思うんじゃないかなって気もする。でも、だからって転職を即決するというのは即決するというのは行きすぎな気もする…。

 

お付き合いした彼は、とても優しかった。穏やかでほんわかとした雰囲気の人だった。毎週どこかへ連れ出して私を楽しませてくれた。食事代も必ず払ってしまう。私が払おうとすると必ず拒む。彼は私をとても気に入っていた。

 

私はそんな彼との恋愛を逆に不思議に思ったこともあった。こんなに幸せで大丈夫なんだろうか…。怖いくらいに嫌なところがない。幸せだけど、これは大丈夫なんだろうか…。

 

しばらくすると、嫌なところも見えてきてホッとした。
彼から「溜め込まずになんでも思ったことを話し合おう」と約束をさせられたが、彼は驚くほど自分の思ったことを話さず溜め込むのだ。約束させたのは彼なのに。

 

後から思えば、自分ができなくて気にしているから、約束としてそれを持ちかけてきたのだろう。

 

しかし私にとって“約束”というものは破ってはならないものだった。完璧主義なのだ。

 

どのくらい守らなければいけないかというと、法律くらい守らなければならない感覚だ。その程度の約束事でこれはちょっと異常である。気づいていないのだ。自分が完璧主義者だと。

 

私は何でもかんでも思ったことを話してしまう。彼が傷つくであろうとわかっていても話してしまう。
それは“約束”しているから。もちろんオブラートに包んで話すが。

 

私にとって、約束しているのに、しかも約束させた当人がそれを守らないと言うのは、非常に許しがたいことだった。


私は彼に約束を守るよう何度も頼む。単純に思ったことを我慢されて後々何か言われてもイライラするだけだったり、彼の気持ちが分からず悩んでしまうということもあるが、それよりも約束をさせたくせに守らないことが許せなくなってきてしまう。


何度か頼んでも彼は言わずに溜めるので、何度となく喧嘩になる。


しかし彼は私と別れることはしなかった。むしろ、どんどん自分の考え方は押し殺して、私に合わせようとする。そして、彼も私も謝って仲直りする。(そのうち彼自身は、自分が自分でないような感じになっていたと、後に私に話したことがあった)

 

私は彼の優しさ(当時はそう思っていた)が大好きだった。付き合ったら、大体は結婚するか別れるかだろうけど、彼はどう思ってるんだろう。そう思うようになっていった。

 

私は子宮内膜症という婦人科系の病気を患って、毎日薬を服用するようになってから7年ほど経っていた。

 

私は密かに、どうしても子どもが欲しい人なら振られるだろう、私は結婚は難しいかもしれないと思って怯えていた。

 

彼には病気のことは話してあった。それについてどう思うのか聞いてみた。

 

「君が健康で生きていてくれればそれでいい。子どもは授かりもの。君がいれくれればそれでいい」

泣いた。なんて素敵な人なんだろう…。

 

彼はこう続けた。
「俺は黙ってたことがある。実は以前、債務整理をした。仕事や私生活がうまく回せなくなり、80万借金をした。5年かけて払い終えたが、ブラックリストには名前がある。おそらくあと1、2年ほどでブラックリストからも外れるだろう。」

 

驚いた…。
しかし話を聞くと、借金は私の父のようにギャンブルで作ったわけじゃないらしい。

 

それに、病気の私を受け入れてくれた…。
私にはこの人しかいない。
この人がいてくれればいい…。

 

そんな風に思った。


後から思えば、随分ずるい。
君の病気を受け入れる代わりに、僕の債務整理を許しておくれ、そういっているようにしか思えん。


バカだ私は。
しかも後に、本当は80万ではなく180万だと知る。笑

 

その額だとおそらく、債務整理の中でも「個人再生」というやつだろうか。
申し立てが通ると、個人再生では100万〜500万までの人の最低弁済額は100万円らしい。


総額180万あった多重債務を、個人再生により減額してもらったため、あの時80万だと言ったのか?
いや最低弁済額は100万だ。話の筋が通らないな。


嘘ついたけど本当は180万だったと後から告白した理由は何??
今更本人に聞くことはできないが。

…なんやねん!笑
どのみち最低。
結婚しなくて本当よかったと今は思ってる。

 

6 〜婚約〜へ続く